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亜種讃歌
本川越駅から伝統的建造物群保存地区への道路が一部拡幅に伴い建替えが本格的に始まってきている様である。当然、伝建地区へのアプローチとなるので、景観的に指導が入っているようです。

川越で景観という話になると、江戸・明治・大正・昭和・平成という時代の中の建造物がミックスした町並みで修景を行うと、蔵造り型・町屋型・洋風町屋型等の似非様式系がと入れられたものと成りやすい。
近年では、モールディングなどを既成品(GRC・GRG・EPSなど)として販売されており、なんとなく洋風は簡単にできる環境が整っている。

明治26年大火後の建てられた川越に蔵造りに目を向けると、以前のブログでも触れたが、全国共通のディテール等は存在していない。地方地方の環境に合わせ進化すると共に、手仕事で塗り重ねて行き、修復のたびに微妙に変化をして現在に至っている。
昭和初期頃の洋風町屋と呼ばれる建造物もしかりである。端正で計算されたプロポーションの建物もあれば、ちょっとバランス悪いな〜ってのまで含めて、当時の人が思考錯誤した建物があることが町並みを面白くしている。特に洗い出し仕上げのような左官がメインの手仕事は、全体のプロポーションやディテールの云々抜きに圧倒的な作業量が観る人に何かを訴えかけてくるものとなっているのである。

様式建築の本を観てると、比例で均整のとれたプロポーションやディテールが掲載されているが、中には、地方のとんでもない、面白い形や、なんで?って笑っちゃう様なデザインをされている物もある。しかし、それは、その地方の歴史の一部で有ることに違いは無く、他に無い物と成っている訳です。所謂正当派の様式から生まれた亜種である。そして、この亜種がとても愛おしく感じてしまうのであります。

川越がこれから、景観云々で歴史を刻んでいくには、この亜種抜きには成立しないのではないかと思います。平成という時代には、景観という視点が生まれ創られた町並みが、全国共通のパーツを組み合わせて作った「なんとなく洋風建造物」では悲しい限りです。
均整なプロポーションが取れなくても、創意工夫を凝らし商売に、生活にあった物を創っていかないと行けないのではと思います。川越という地方の中で、醸成して生まれる物であって欲しい。
| 町並み | 17:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
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